魔法少女リリカルなのはA’s第12話感想

 第12話「夜の終わり、旅の終わり」

 はやて「初めて知った真実の重さ。時を超えて刻まれた悲しみの記憶」
 フェイト「過去の痛みは、心の中に静かに溶かして」
 なのは「あの日、胸に灯った炎を消さないように」
 はやて「深い闇に消えないように」
 フェイト「結んだ絆を守るために」
 なのは「今、未来へ向かう扉を開く」


 ついに本体から切り離された闇の書の防御プログラム。リインフォースは闇の書の暴走の進行を抑え、守護騎士システムの修復を行う。騎士甲冑を纏い、杖を手にしたはやてのもとに4人の騎士が復活する。
 暴走した闇の書を停止させるためには、2つの方法を用意していた。軌道上のアースラの魔導砲アルカンシェルによる砲撃、そしてデュランダルによる極めて強力な氷結魔法による完全凍結。しかし、アルカンシェルは被害が大きくなりすぎるためにここでは撃てず、デュランダルも効果が薄いことがわかってしまう。
 そんな中、なのは、フェイト、はやての3人が、荒技ともいえる方法を思いつく。それは、集中攻撃によって暴走体の中枢を露出させ、その中枢を軌道上に転送、宇宙空間でアルカンシェルの砲撃を加えるというものだった。
 防御プログラムの暴走が始まり、夜天の魔導書を呪われた闇の書と呼ばせたプログラム「闇の書の闇」がその姿を現します。ついに、多くの人の人生を狂わせた最悪のプログラムとの最後の戦いが始まりました。

 12話冒頭のなのは、フェイト、はやてのセリフ。あれは良いですねぇ。さりげなく主題歌「ETERNAL BLAZE」とリンクしてるところがたまりません。
 そして、闇の書との最終決戦。見事に全員分の見せ場となりました。全員の攻撃で中枢を露出させ、軌道上に転送し、アルカンシェルで砲撃。なんてかなりの荒技をやってみせた訳ですが、こんなのは魔導戦闘の本質というかセオリーをよく知っていそうなヴォルケンリッターの4人や、クロノ、リンディたちにはきっと思いつかない方法だったのではないでしょうか。
 シグナム、ヴィータのデバイスの最終形態も出てきたし、出し惜しみ無くて満足です。まさかシグナムが弓なのは予想外でした。ヴィータのギガントフォルムをみて少年ジャンプのD.Gray-manのラビを思い出したのは自分だけだろうか?
 なんにせよこれくらい派手でなければ「魔法少女リリカルなのは」ではないですね。闇の書との戦いも今回で終わり、最後に倒れてしまったはやてに思いを馳せつつ、最終回「スタンバイ・レディ」に続きます。