魔法少女リリカルなのはＡ’ｓ第１０話感想

　第１０話「運命」

　残りの話数も少なくなってきた第１０話です。
　冒頭、暴走した闇の書に制御を奪われる戦艦エスティア。エスティアのコントロールルームを守るために艦に残っているクライド。闇の書をエスティアもろとも破壊するために、主砲アルカンシェルの発射を決断するグレアム。ついに過去に起きた闇の書事件の顛末が明かされます。
そして現代。闇の書は覚醒し、再び暴走しようとしています。闇の書に立ち向かうなのはとフェイトは必　死で闇の書に、そしてその中にいるはやてに、戦うことをやめるように呼びかけますが、その言葉が届くことはありません。
　離れた場所で闇の書が暴走するのを待っている二人の仮面の戦士をクロノが捕らえ、その正体、目的が明らかになっていきます。

　以下、重要なネタバレもありますよ。
　ついに明かされた仮面の戦士の正体。二人いる、という時点でいろいろ考えましたが、アリアとロッテというのは予想していませんでした。やはりこのアニメには、真の悪人というのはいないんですね。皆が皆事件の解決を願い、それぞれの出来る最大限のことをしているのです。アリアとロッテもグレアム提督の指示のもと、闇の書を完全封印するために仮面の戦士として行動していたわけです。しかし、その完全封印の方法は、闇の書が完成してから暴走するまでに、極大凍結魔法で永久封印するというもの。クロノはこの方法を否定します。もし仮になのはやフェイトがこれを知ったとしても肯定するはずは無いでしょう。闇の書の主、はやてもろとも封印するということなのですから。
　後半では、結界の中に取り残されたすずかとアリサが、なのはとフェイトに遭遇。結果に取り込まれてるっていうのは少なからず魔力の素質があるってこと？　そういうわけではないのかな。バリアジャケットを着たなのはとフェイトに出会った二人は何を思うのか。戦いが終わったあとにどんなふうになるのか気になりますね。
　そして最後の場面。フェイトを「眠り」に誘い、吸収する闇の書。闇の書の中で、フェイトは一体何に出会うのでしょうか。最終回に向かってのラストスパート、ますます目が離せなくなっていきます。