魔法少女リリカルなのはA’s最終話感想

 最終話「スタンバイ・レディ」

 闇の書の闇との戦いのあと、気絶してしまったはやて。その原因は、闇の書を無理やり使用したことによる魔力と体力の急激な消耗でした。救護室のベッドで寝るはやてを見守るのは、守護騎士たちとリインフォース。たとえ防御プログラムを切り離したとしても、リインフォースが活動を続ければ遠くない未来に再び狂った防御プログラムを作り出し、「闇の書」として生まれ変わってしまうことをリインフォース自身はわかっていました。
 リインフォースの望みは、新たな「闇の書」となる前の今のうちに、自らを破壊すること。リインフォースの破壊とともに消滅することを覚悟する守護騎士たちだったが、既に守護騎士システムは魔導書本体から切り離されており、リインフォースが破壊されても消えることはない。このことも、リインフォースが自らの破壊を躊躇わない理由のひとつだった。
 リインフォースの破壊は、なのはとフェイトが、はやてが眠っているうちに行う計画だった。しかし、リインフォース破壊の儀式を行っている所に、車椅子に乗ったはやてが表れ、儀式を止めようとします。しかし、リインフォースは意思を曲げず、光となって消えていってしまいます。はやてに残されたのは、「はやてがいつか手にする魔導の器にリインフォースの名を与えて欲しい」という言葉だった。

 そして6年後。成長したなのは、フェイト、はやての3人。なのはは、局員の戦技教官であり、捜査官に。フェイトは、執務官に。はやては、守護騎士たちとともに捜査官に。結び合った絆はしっかりとつながれ、新しい未来を紡いでゆくのでした。

 ついに、ついに感動の最終回です。リリカルなのはのいいところは、12話で最終決戦を終わらせて、最終話でしっかりと後日談を描いてくれるところ。なのは、フェイト、はやての3人が自分の将来をどう考え、何に向かって歩いていくかが描かれます。フェイトとの出会い、魔法の存在を、家族や友人に明かし、フェイトともに同じ道を歩み始めるなのはに心打たれます。これで家族公認の魔法少女ですね。
 さらに、最後には、それぞれの6年後の姿が。うわぁ、こういうのを見せてくれるのはとても好きな終わり方です。成長したなのは。リンディとの家族の絆を深めるフェイト。自分の足で歩くはやて。その他の面々の未来の姿も描かれ、思わず笑みが漏れてしまいます。
 変わることの無いなのはとフェイトのデバイス。はやての新たなリインフォースリインフォースだけちびキャラありなのは、インテリジェントデバイスの新機能か? 3人の「セーット・アップ」の声で幕を閉じるのです。バリアジャケット姿も見たかったなぁ。
 ここまで完結させたら次は無いようなものでしょうか。しかし、いつ次が始まっても心の準備は出来てます。第3期もぜひやってほしいものです!